February 20 2025
このたび第1回 熊本大学 MESE (メッセ)*セミナー 「半導体を活用したバイオセンシング」を開催します。本セミナーは医学研究と半導体研究の融合を目指した学際的なセミナーとなります。皆様のご参加をお待ちしています。
*熊本大学では、医学と半導体の共同研究をMESE(メッセ):Medical Semiconductor Collaboration)と呼称することになりました。
日時:2025年3月4日(火)16:00-18:00
会場:くすのきテラス(熊本大学病院内)
〒860-8556 熊本市中央区本荘1-1-1
https://www.kuh.kumamoto-u.ac.jp/map/kusunoki.html
【セミナー1】
氏名:坂田 利弥 先生
所属:東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻 准教授
演題:トランジスタを用いたバイオセンサ技術
妙録:溶液をゲートとする電界効果トランジスタ(FET)は、生体機能に関わるイオンや生体分子固有の電荷を直接電気的に検出することが可能である。さらに、小型化が容易で電子機器との親和性も高くウエアラブル化が期待でき、素子の集積化により複数のバイオマーカーを同時に検出できる可能性もある。このようなFETバイオセンサは、現在、従来のシリコンだけでなく低次元材料や有機材料など様々な材料をチャネルに用いることで更なる発展が期待されている。本講演では、FETバイオセンサの歴史を踏まえ、その応用を見据えた展望と課題について概説する。
【セミナー2】
氏名:笠間 敏博 先生
所属:熊本大学半導体・デジタル研究教育機構 特任教授
東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻 特任准教授
名古屋大学未来社会創造機構 ナノライフシステム研究所 客員准教授
演題名:ユビキタスなエッジ処理型リキッドバイオプシーシステムの開発
抄録:医療のロバスト化や高度なヘルスケアの実現を目的とし、あらゆる場所でリキッドバイオプシーを可能にする技術が求められている。しかし、これには少量の血液を自動で分析する技術、分析装置の低コスト化、消耗品の量産など、同時に克服すべき課題が多い。本発表では、これらの課題を解決するために新たに考案した分析手法と、安価な半導体デバイスを活用して開発した自動分析システムを紹介し、その技術の詳細と応用可能性について議論する。
【フライヤー】
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熊本大学国際先端医学研究機構
担当: 有馬(6855)
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ircms(at)kumamoto-u.ac.jp