August 6 2024
「Gateway to Life Science」セミナーシリーズは、IRCMSがより市民に開かれた研究所となることを目指して実施しています。セミナーではIRCMSの研究者が自らが取り組む研究内容について非専門家でも理解できるように講演しています。Youtubeで各回のセミナー動画を公開していますので是非ご覧ください。
動画は以下のURLからご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=5FhiaK_BA3w&t=13s
日時:2024年7月23日
講演者:三原田 賢一 特別招聘教授
研究室名:幹細胞プロテオスタシス研究室
Q&A:
Q1. 若い頃の血液をとっておいて高齢のときに使えるのでしょうか。
不死化細胞株を作り、冷凍保存しておけば使用できます。
Q2. 胆汁酸異常が分かった際には何か手を打つことができるのでしょうか?
妊婦検診などで検査指標にすることができます。
Q3. 胆汁酸は抗がん剤の代わりになりますか?
胆汁酸が抗がん剤の代わりになるかどうかは断言できません。がん細胞の中には胆汁酸によって活性化するものもあります。再生不良性貧血においては、胆汁酸が血液の産生を促進することが示唆されています。
パンデミックの経験を通して、私たちは科学に対する信頼について再考することができました。一般的に、大学や研究機関で行われている研究は、多くの人びとにとって必ずしも理解しやすいものではありません。基礎生物学や基礎医学など、私たちの研究所についても同じことが言えます。本セミナーを通じて、全IRCMSスタッフの科学コミュニケーション能力の涵養に努めます。