What's new

News & Events

第8回 Gateway to Life Scienceを開催しました

June 20 2024

IRCMSでは、「Gateway to Life Science」セミナーシリーズを開始しました。研究スタッフと非研究スタッフがこれまで以上に協力することにより、より市民に開かれた研究所を目指します。パンデミックの経験を通して、私たちは科学に対する信頼について再考することができました。一般的に、大学や研究機関で行われている研究は、多くの人びとにとって必ずしも理解しやすいものではありません。基礎生物学や基礎医学など、私たちの研究所についても同じことが言えます。本セミナーを通じて、全IRCMSスタッフの科学コミュニケーション能力の涵養に努めます。

動画は以下のURLからご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=K-9UEOKgC_E

日時:2024年6月14日
講演者:淺井理恵子 特任講師
研究室名:多細胞動力学研究室 

  • ヒトの体は左右対称性な外部構造と左右非対称な内部構造をもっています。
  • 胚の腹側に「ノード」と呼ばれる構造があり、ノードの運動繊毛によって「左右対称性の破れ(水流によって物質が動いてその先で構造物が作られる=非対称のものができている)」が起きます。
  • 左右オーガナイザーであるノードの運動繊毛の形成不全は左右非対称の異常を起こします。

  • 淺井先生は、PIV技術を持っていることにより、これまで目で見えなかったものを可視化できるようにしている。

Q&A:   

Q1. 生物はすべて左右対称、非対称性を持っているのでしょうか?
すべての生物ではなく、クラゲ、ウニ、ミジンコは非対称性を持ちません。

Q2. 胃腸の錯位は健康に影響はありますか?
臨床的な知見は持ち合わせていませんが、影響がある場合とない場合があります。

Q3. 先生が左右対称を知りたいと思ったきっかけは何ですか?
学部生の時にショウジョウバエの観察をしていたときに右だけメス、左だけオスという個体を見たことがきっかけです。

DSCF6749.JPG

IMG_9455.jpg