What's new

News & Events

第6回 Gateway to Life Scienceを開催しました

May 28 2024

IRCMSでは、「Gateway to Life Science」セミナーシリーズを開始しました。研究スタッフと非研究スタッフがこれまで以上に協力することにより、より市民に開かれた研究所を目指します。パンデミックの経験を通して、私たちは科学に対する信頼について再考することができました。一般的に、大学や研究機関で行われている研究は、多くの人びとにとって必ずしも理解しやすいものではありません。基礎生物学や基礎医学など、私たちの研究所についても同じことが言えます。本セミナーを通じて、全IRCMSスタッフの科学コミュニケーション能力の涵養に努めます。

動画は以下のURLからご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=HXPsQa0JdmA

日時:2024年5月23日
講演者:劉 孟佳 特任講師
研究室名:幹細胞ストレス研究室 

  • ヒトの心臓は胎生20日から形成が始まります。
  • 血液は心臓の形作りに必要です。
  • 遺伝子疾患は根本治療が難しいが、劉先生らの研究ではマクロファージを使うことによって治療できると考えられています。
  • 劉先生は心内膜細胞(クッションになる細胞)の研究を通じて心臓の発生メカニズムを解明し、低体重児の増加傾向に伴う先天性心疾患の発症機序を理解し、そのリスク軽減を目指して研究を進めています。

Q&A:   

Q1. マクロファージとは何ですか?
血液の中にある細胞の一つで、貪食能力を持つ免疫細胞の一つです。

Q2. 心筋が若返ることはあるのでしょうか?
今のところありません。年齢を重ねると心筋のポンプ機能は弱くなり、その結果として心臓は大きくなります。これは細胞の数が増えるのではなく、個々の心筋細胞が肥大することによって起こります。

Q3. マクロファージは自己複製できるため数が減らず、免疫が維持されているのですか?
骨髄で生成されるマクロファージは、免疫システムの維持に重要な役割を果たしていますが、その寿命は比較的短いです。そのため、新しいマクロファージが常に骨髄から供給されています。老化が進むと、自己複製能力の低いマクロファージが増加する傾向があります。

DSCF6362.JPG

IMG_3315.jpg