What's new

News & Events

第2回 Gateway to Life Scienceを開催しました

March 25 2024

IRCMSでは、「Gateway to Life Science」セミナーシリーズを開始しました。研究スタッフと非研究スタッフがこれまで以上に協力することにより、より市民に開かれた研究所を目指します。パンデミックの経験を通して、私たちは科学に対する信頼について再考することができました。一般的に、大学や研究機関で行われている研究は、多くの人びとにとって必ずしも理解しやすいものではありません。基礎生物学や基礎医学など、私たちの研究所についても同じことが言えます。本セミナーを通じて、全IRCMSスタッフの科学コミュニケーション能力の涵養に努めます。セミナーの内容については、今後Youtube等で公開予定です。

日時:2024年1月26日
講演者:有馬 勇一郎 副機構長
研究室名:心臓発生研究室        

  • ケトン体は空腹時に上昇する代謝産物で、飢餓時のエネルギー源として知られており心臓発生と病態を理解する上で重要な役割を持っています。
  • 適度な空腹感や腹八分目の食事は、過剰なカロリー摂取や肥満を防ぐのに役立ちます。動物実験や一部の研究では、食事制限が寿命を延ばす可能性が示唆されています。
  • 有馬研究室ではケトン体合成不全マウスを使用し、ケトン体代謝に注目することで心疾患の病態形成に及ぼす影響について研究しています。

 

Q&A:             

Q1. ヘルシーな食事を3食とるか多めの食事を2食取るのはどちらがよいですか?
食べる量や回数については個人の体質や健康状態、ライフスタイルにあわせて食事のスタイルを選択すると良いです。どちらの場合でもバランスの取れた栄養摂取と適度な運動を意識することが重要です。

Q2. 健康的に痩せられる食事は何ですか?
ナッツは健康に良い食品とされています。ナッツには良質なタンパク質、健康に良い脂肪、食物繊維、ミネラルが含まれています。地中海式の料理もお勧めです。地中海式の料理に使用されるオリーブはモノ不飽和脂肪酸やビタミンEなどが豊富であり、心血管の健康を促進してくれます。

Q3. 本当の空腹とは?
本当の空腹とは視床下部でエネルギー欠乏信号を出したときにおこります。視床下部は脳の一分であり、飢餓や満腹などの食欲を抑制する重要な役割を果たしています。エネルギー欠乏信号は、視床下部から発信され、体に食事を求めるサインとして働きます。視床下部では血液中の栄養素やホルモン濃度などの情報を受け取り、その情報をもとに飢餓や満腹の感覚を調整します。エネルギー欠乏が生じると、視床下部は食欲を促進する信号を発し、人が本当の空腹を感じるようになります。

DSCF4536.JPG

IMG_9011.jpg