December 19 2022
赤血球は体内で最も数の多い細胞であり、生命を維持するために必須の存在です。近年、社会の高齢化に伴う献血者の減少により、輸血用血液の不足が深刻な問題となっています。そのため、赤血球を体外で作製して輸血に使うための技術などが研究されています。このたび、赤血球研究をより一層盛り上げるため、日本の赤血球研究を代表する先生方にお集まり頂き、シンポジウムを開催する運びとなりました。進化学的見地、細胞生物学的視点、さらに輸血の現場からの臨床的視野を取り込み、赤血球の科学について、多角的な議論を行い智の創発の場となることを願っております。
※プログラムの詳細については随時本ページにて更新・お知らせする予定です。参加登録は締め切りました
期日:2023年5月26日(金)9:00-17:30
会場:早稲田大学 大隈記念講堂 小講堂(オンサイトのみ)
〒169-0071東京都新宿区戸塚町1-104
https://www.waseda.jp/culture/facility/auditorium_s/
参加費:無料
参加方法:登録は締め切りました。
世話人 三原田賢一(熊本大学国際先端医学研究機構)
栗田良 (日本赤十字社中央血液研究所)
顧問 張替秀郎(東北大学大学院医学系研究科)
加藤尚志(早稲田大学大学院理工学研究科)
後援 日本国際賞平成記念研究助成
講演情報
セッション1「赤血球の分化と成熟制御(1)」
座長: 栗田良(日本赤十字中央研究所)
1. 片山義雄(神戸大学医学部血液内科)
「赤芽球による造血幹細胞位置取りの制御」
2. 鈴木教郎(東北大学未来科学技術共同研究センター)
「個体発生に伴うエリスロポエチン産生制御機構の変遷」
3. 森脇健太(東邦大学医学部生化学講座生化学分野)
「赤血球形成における細胞内膜輸送系の役割」
4. 関桃子(東京女子医科大学腎臓内科)
「ホスファチジルセリンの腎性貧血における赤血球寿命短縮への関与について」
セッション2「赤血球の分化と成熟制御(2)」
座長: 寛山隆(理化学研究所バイオリソース研究センター)
5. 加藤浩貴(東北大学大学院医学系研究科)
「メチオニン代謝と赤血球造血」
6. 槍澤大樹(東京女子医科大学輸血・細胞プロセシング部)
「ADA過剰産生症と赤血球造血障害」
7. 森嶋達也(熊本大学国際先端医学研究機構)
「ミトコンドリアtRNA修飾による赤血球分化制御」
8. 齋藤清香(熊本大学国際先端医学研究機構)
「リポタンパク質による急性貧血時の造血幹細胞制御」
セッション3「進化から見た赤血球 (3)」
座長: 三原田賢一(熊本大学国際先端医学研究機構)
9. 白水開、小俣和輝、加藤尚志(早稲田大学先進理工学研究科・生命理工学 / 教育学部・生物学)
「比較血液学的取り組みからみえる両生類の赤血球造血」
10. 千葉親文(筑波大学生命環境系)
「イモリの赤血球:再生のための巧妙なドラッグデリバリーシステム」
11. 小林麻己人(筑波大学医学医療系)
「血球が生まれるしくみ:魚と哺乳類」
セッション4「赤血球と疾患」
座長: 森嶋達也(熊本大学国際先端医学研究機構)
12. 伊藤昭博(東京薬科大学生命科学部)
「ケミカルバイオロジー的アプローチにより解き明かすヒストンメチル化酵素G9aによるグロビンスイッチング機構」
13. 寛山隆(理化学研究所バイオリソース研究センター細胞材料開発室 /創薬・医療技術基盤プログラム創薬iPS細胞研究基盤ユニット)
「難治性貧血を対象とした創薬研究」
セッション5「輸血の最前線」
座長: 中村幸夫(理化学研究所バイオリソース研究センター)
14. 宮崎孔(日本赤十字中央研究所)
「血液型システムについて」
15. 船戸興自(日本赤十字中央研究所)
「赤血球前駆細胞株を用いた赤血球人工生産の試み」
16. 田中光信(日本赤十字近畿ブロック血液センター)
「輸血を妨げる血液型抗原、実はその機能が興味深い」
お問い合わせ
赤血球研究シンポジウム運営委員(熊本大学国際先端医学研究機構内)
三原田 賢一
〒862-0972熊本県熊本市中央区本荘2-2-1
Tel: 096-373-6885 Email: kenmiharada(at)kumamoto-u.ac.jp